松尾形成外科・眼瞼クリニック
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「開瞼を覚醒反応にする為の眼瞼手術 歯根膜機械受容器の重要な役割」
特別講演 松尾清
今回のテーマは「Essential Anatomy for Plastic Surgeons」でした。
一般演題(口演)松尾清・金子愛
・下眼瞼の牽引腱膜が瞼板より外れると下直筋と上直筋の収縮が増し上方視できなくなり覚醒が悪くなる
・眼瞼の結膜脱脂術などで下眼瞼の牽引腱膜を切断するとジストニアを発症する症例がある
一般口演
・「蒙古襞に対してelongational Z plastyや蒙古襞筋の処理で自然な内眥形態が得られる」
金子愛 松尾清 杠俊介
・「高齢者の眼瞼下垂は腱膜固定で開瞼力を上げても開瞼抵抗を減らさないとBrain Fogは改善しない」
松尾清 金子愛 杠俊介
テーマは
〈学び生み出す「土」を変える 多様性と流動性〉
岡山県で開催され、現地にて参加しました。
一般演題(口演)
・埋没法やミュラー筋を短縮する手術でミュラー筋機能受容器を強く伸展すると開瞼は増すが、前頭前野を抑制する
松尾清 金子愛
・開瞼失行では瞼板部眼輪筋だけではなく表在性の眉毛下制筋?の遅筋線維の筋収縮の亢進がサーモで分かる
金子愛 松尾清
テーマは「叡智の集成」です。
シンポジウム
・顔面表情筋は運動野と顔面神経核からの随意的収縮とミュラー筋機械受容器伸展による不随意的収縮がある
松尾形成外科・眼瞼クリニック/信州大学 医学部 形成再建外科学教室 松尾清
一般演題「神経生理」
・開瞼してミュラー筋機械受容器を伸展すると生じる三叉神経固有感覚は、青斑核を介して筋緊張を調整している
松尾形成外科・眼瞼クリニック/浜松医科大学付属病院 形成外科/
信州大学 形成再建外科学教室 金子愛
・噛みしめは歯根膜機械受容器、三叉神経中脳路核そして青斑核を介してミュラー筋を収縮させて開瞼に寄与する
松尾形成外科・眼瞼クリニック 水上高秀
・しかめ面噛みしめ行為は眼窩前頭野の血流を増し覚醒し、しかめ面筋(雛眉筋・眼輪筋)側頭筋に頭痛が起きる
松尾形成外科・眼瞼クリニック/信州大学 医学部 形成再建外科学教室 松尾清
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の状況を勘案し、Web開催を併用するハイブリッド形式でした。
・重り負荷開瞼は、腱膜が瞼板より外れているか、ミュラー筋機械受容器の感度を容易に調べられる。
金子愛 松尾清 水上高秀
・瞼板部眼輪筋の眼瞼痙攣である開瞼失行では下直筋の収縮が強く上方視が困難になる。
金子愛 松尾清 水上高秀
・腱膜性眼瞼下垂症の代償期に現れる閃輝暗点は腱膜固定術で改善する。
水上高秀 金子愛 松尾清
・眼窩部眼輪筋や皺眉筋が収縮するしかめ面筋の眼瞼痙攣は瞼板部眼輪筋の眼瞼痙攣である開瞼失行と鑑別が必要。
水上高秀 金子愛 松尾清
・顔面神経麻痺後の閉瞼筋の筋緊張亢進に対する上下ミュラー筋機械受容器の感度調節手術は有効である。
松尾清 金子愛 水上高秀
・近赤外線分光法での眼窩前頭野の脳血流測定は眼瞼下垂・眼瞼痙攣・開瞼失行の診断と治療方針決定に不可欠。
松尾清 金子愛 水上高秀
今年はコロナの関係でWEB開催でした。
当院副院長の金子先生が参加されて掲載されました。内容はミラドライについてです。
P53 眼瞼下垂と関連疾患について
【開瞼は覚醒反応であるため、眼瞼下垂になると覚醒がわるくなる】
Q4 信州大学・松尾清先生は、眼瞼下垂と関連疾患(頭痛・肩凝り、アルツハイマー型認知症など)の発生機序に関して、世界に誇る多くの知見を発表されてきました。
先生に、これらとともに最新知見に関してもご解説頂きたいと思います。
【質問者】 光嶋 勲 広島大学病院国際リンパ浮腫治療センター センター長
A4
(1) 開瞼の目的
........中略.........
開瞼の目的は、視覚刺激を入力することだけでなく、青斑核を刺激して覚醒・認知、筋緊張、交感神経刺激などを得ることです。
(2) ミュラー筋器械受容器とは
........中略.........
ミュラー筋は、腱膜の裏で上眼瞼挙筋の筋体と瞼板の間に存在し、遠心性には交感神経支配され、求心性には三叉神経固有感覚神経支配されています。
........中略.........
覚醒の度合いは開瞼の強さによって調節できます。
(3) 腱膜性眼瞼下垂は認知症につながることも
腱膜性眼瞼下垂で伸びたミュラー器械受容器は伸展できず、青斑核を介して眼窩前頭前野を刺激することができなくなります。その結果、脳血流を増やすことができず、それによって生じる覚醒低下がアルツハイマー型認知症の原因のひとつであると考えられており、脳血流を増やすための眼瞼下垂の手術が必要です。
【文献】
1.Koch C, et al:Nat Rev Neurosci. 2016;17(5):307-21.
2.Mmtsuo K, et al:PLoS One.20155;10(8):e0134659
【回答者】松尾清 信州大学医学部形成再建外科学教室特任教授・名誉教授
松尾形成外科・眼瞼クリニック 院長
回 答 全 文
・ビデオシンポジウム
「ミュラー筋機械受容器を伸展して青斑核を介して腹内側前頭前野を刺激して
覚醒・認知機能を改善する手術」 松尾清
・一般口演
「腱膜性眼瞼下垂症によるsunken eyelidの成因に基づいた治療法」
水上高秀 松尾清 金子愛
「腱膜性眼瞼下垂症の患者の2割は眼輪筋瞼板部収縮による開瞼失行型痙攣があり
術後瞼縁がゴロゴロし開瞼も悪い」
松尾清 金子愛 水上高秀
「10・20代の挙筋腱膜が瞼板より外れる原因は競技用ゴーグル使用、
アトピー・花粉症等で瞼を擦る習慣」
金子愛 松尾清 水上高秀
「下眼瞼縁の局所麻酔で下眼瞼が挙上されると眼輪筋瞼板部収縮による
開瞼失行型痙攣が起き上眼瞼が挙がらない」
金子愛 松尾清 水上高秀
「非対称性の腱膜眼性眼瞼下垂の下垂が強い側は眼輪筋瞼板部収縮による
開瞼失行型痙攣も強くて開かない」
水上高秀 松尾清 金子愛
「腱膜性眼瞼下垂症非代償期はミュラー筋の収縮で開瞼しており瞼が下がっても
瞬目が閉じないドライアイがある」
鈴木綾乃 松尾清 金子愛 水上高秀
松尾清
・眼瞼痙攣と開瞼失行の神経生理
・マイクロ治療器による腋窩多汗症治療(司会)
金子愛
・開瞼失行(眼輪筋瞼板部痙攣)の手術治療の実際
松尾清院長発表内容
ミュラー筋の真実-1
ミュラー筋と覚醒
・眼瞼は視覚入力のためだけでなく、ミュラー筋機械受容器を伸展して青斑核を介して覚醒するために行われる
・眼瞼痙攣・開瞼失行の病態
神経生理-2
・開瞼によるミュラー筋機械受容器伸展で生じる三叉神経固有感覚は青斑核を介して散瞳する
金子医師発表内容
神経生理-2
・Whitnall靭帯の外側切開は、開瞼も増すし、覚醒度も増す
・片側瞼を擦る強い開閉でミュラー筋機械受容器伸展すると青斑核を介して両側性に腹内側前頭前野を賦活する
松尾清医師、金子愛医師が参加出席されました。
・松尾清
「上眼瞼ミュラー筋を縫合されて起きる眼瞼痙攣のADMによる手術結果よりの考察」
「下眼瞼ミュラー筋機能受容器伸展による眼輪筋瞼板部縮小による失行型痙攣に対する治療戦略
その2」
・金子愛
「下眼瞼ミュラー筋機能受容器伸展による眼輪筋瞼板部縮小による失行型痙攣に対する治療戦略
その1」
松尾清 シンポジウム 若返り治療への挑戦 10月19日(金)
「眼瞼下垂症形成手術は視野回復から脳機能の若返りへのパラダイムシフトの時期 である」
金子愛 神経生理 10月18日(木)
「下眼瞼ミュラー筋機械受容器伸展で起きる上下眼輪筋瞼板部収縮がある人は上方視で下眼瞼の強膜露出が少ない」
金子愛医師が参加出席しました。
演題「下眼瞼ミュラー筋機械受容器伸展で起きる上眼瞼眼輪筋瞼板部の収縮は腹内側前頭前野の活動を低下させる」
「まぶたを開ける仕組みとその異常による眼瞼下垂・眼瞼痙攣(けいれん)・開瞼失行(しっこう)」
午後7時30分~ 静岡県浜松市浜北医師会会議室にて 講演
【第1日目】
◆第1会場 シンポジウム1 「先天性眼瞼下垂の開瞼・閉瞼機能と整容のリカバリー」(座長:松尾 清 村上 正洋)
松尾 清『先天性眼瞼下垂の再手術の工夫:ミュラー機械受容器伸展回復で前頭筋を動かし大腿筋膜で瞼板を挙上する』
◆第5会場 一般口演11 眼瞼2 (座長:野平 久仁彦)
金子 愛『下眼瞼ミュラー筋が原因の失行型眼瞼痙攣の診断方法』
【第2日目】
◆第3会場 パネルディスカッション5「後天性眼瞼下垂術後のトラブルまたは不満足な結果に対するリカバリー」(座長:松尾 清 垣淵 正男)
松尾 清『ミュラー筋を縫合した後天性眼瞼下垂術症術後の青斑核刺激症状に対するリカバリー方法』
【第3日目】
◆第5会場 ランチョンセミナー17「IPLとRFによる美容治療の最前線」
(演者:伴 緑也 司会:松尾 清)
モーニングセミナー 1 セッション名:次世代を支える形成外科の基礎研究 :外角を切り上げて行う腱膜固定術はミュラー筋機械受容器の伸展程度に依存して開瞼と覚醒度を増す。
教育講演
「美容外科で遭遇する眼瞼痙攣の診断と最新の治療」
眼瞼内反症の新しい理論と、新しい手術方法を発表し好評でした。
開瞼失行の新しい理論と、新しい手術方法を発表し好評でした。
①「下眼瞼ミュラー筋の機能(その1)交感神経緊張が大きいと下眼瞼ミュラー筋収縮による下眼瞼退縮は起きる」
②「下眼瞼ミュラー筋の機能(その2)下眼瞼ミュラー筋過収縮は退行性眼瞼内反症の原因となる」
③「下眼瞼ミュラー筋の機能(その3)下眼瞼ミュラー筋機械受容器過伸展は瞼板部眼瞼痙攣・開瞼失行を起こす」
①シンポジウム1アンチエイジングの基礎から臨床応用に向けて「形成外科医はアルツハイマー病治療に関与できるのか?」
②
③