ボトックスの注射により表情筋の収縮が弱まることでシワが改善されますが、自然な表情は維持されるように調節しています。

ボトックスの効果は注射後2,3日～2週間で現れ、通常4～6か月持続しますが、個人差があります。

定期的に継続していくことにより、表情ジワを作る筋肉が退縮し、効果の持続時間が長くなる傾向があります。

表情ジワの治療においては、30～40代の代頃のまだシワが深く刻まれていない時期からの開始をお勧めしています。

すでに深く刻まれてしまっているシワに対しては、ヒアルロン酸注射などの他の方法と組み合わせて治療を行っていきます。

1.　表情の変化によるシワの入り方を診察し、注入部位を決定します。

2.　注入部位を冷却し、ボトックスを数か所に分けて少量ずつ注射します。　　　　　　　　　　　　　　　ボトックス注入時の痛みを軽減させるため、極細の針を使用して注入しています。痛みが心配な方は注射の前に麻酔クリームを使うことも可能です。施術時間は1か所あたり5～10分程度です。

3.　洗顔やスキンケアは当日から可能ですが、強くこすらないように注意してください。注射部位のメイクは翌日から可能です。

ボトックス注射は自費診療となります。

重度の原発性腋窩多汗症に対しては健康保険が適応され、3割負担の場合、23000円程度となります。

注射部位の内出血や腫れ、痛み、筋肉の重い感じが生じることがあります。

脱力感、筋力低下、めまい、眼瞼下垂、アレルギーなどが起こることがあります。

妊娠中、授乳中の方は治療を受けられません。また妊娠する可能性のある方は、最終投与後2回の月経を経るまでは避妊してください。

男性はボトックスの投与後少なくとも3カ月は避妊するようにしてください。