松尾形成外科・眼瞼クリニック
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ほくろとは、メラニン色素を持つ母斑細胞が増殖した良性の腫瘍です。
医学的には、色素性母斑、母斑細胞性母斑などと呼びます。
誰にでもできるほくろですが、目立つ場所にある、数が多い、などの理由で悩んでいる方もい
らっしゃると思います。
また、ほくろのように見えるものでも、時に悪性黒色腫などの癌であることもあるので、診断
には注意が必要です。
全身どこにでもできる、茶~黒色のできものです。大小さまざまであり、平らなものや、盛り上がったものもあります。
鼻やおでこのほくろでは、子供の頃は平らだったものが、大人になって色が薄くなり盛り上がってくることがあります。
良性のほくろなのか、ほくろに似た癌(悪性黒色腫)なのかを鑑別するためには正確な診断が
欠かせません。
当院ではダーモスコープという特殊な拡大鏡を用いて診断を行っています。診断が難しい場合
は部分的に切除して顕微鏡検査で調べることもあります。
1年に1回程度はご自身でほくろの様子をチェックしましょう。
下記のポイントに当てはまる場合は受診をお勧めします。
・形が左右非対称
・輪郭がギザギザしていたり、色の染み出しがある
・色が均一でなかったり色むらがある
・大きさが6mm以上ある
・最近急に大きくなった
・出血する
良性のほくろの場合は、レーザーで除去する方法と手術で切除する方法があります。
悪性が疑われる場合は、一部または全部を切除して病理検査(顕微鏡検査)を行います。悪性であることが確定した場合は必要に応じて総合病院へ紹介となります。
CO2レーザーを用いてほくろを除去します。
局所麻酔を行い、レーザーでほくろを蒸散させます。5分程度の施術です。傷は軟膏治療を行
い、1週間程度で閉鎖します。傷を縫わないため抜糸の必要はありません。
治療後の傷はしばらく赤みがあります。紫外線による色素沈着を予防するため、UVケアが重要
です。個人差はありますが3カ月程度で落ち着いてきます。
手術と比較して、傷跡が小さく目立ちにくいというメリットがあります。
局所麻酔を行い、ほくろをメスまたは高周波メスで切除します。傷は縫って閉じます。10分程
度の施術です。
切除したほくろは病理検査(顕微鏡検査)で詳しく調べます。
手術後は線状の傷あとが残ります。
当院では傷あとをできるだけ目立たなくするため、丁寧に縫合することはもちろん、抜糸後の
テーピングを3カ月程度継続することをお勧めしています。